あれ?毎回微妙に違うコブ角の話

側弯症の診察では、レントゲンを撮ってもらうことが一般的です。

レントゲンを見て側弯症の進行の程度を見ているわけです。

そして、そのレントゲンに線を引いてCobb(コブ)角という角度を医師から伝えられることも多いかと思います。

👩‍⚕️「胸椎カーブ30°ですね、前回とほとんど変わりないですね!」

👨‍⚕️「胸椎カーブ20°、腰椎カーブ15°です。半年前と比べて進行ないですね!」

といった具合です。

でも、医師からCobb角を伝えられた時にこんなふうに思うかもしれません。

「あれ?なんか毎回レントゲン撮るたび微妙に角度が大きかったり、小さかったりしてる。。良くなってるの?悪くなってるの?どっち?😕」

Cobb角というのは、多少の誤差が出てしまうものなので、こういうことが起こりえます。

過去の研究を見てみると、Cobb角は医師でも測定ごとに『±5°』の誤差が生じてしまう可能性があると言われています。

なのでざっくり考えると

前回診察時のCobb角と比べて今回のCobb角が5°以上大きい、あるいは5°以上小さい場合は実際にCobb角に変化があった可能性が高いです。

反対に、5°以内の変化であれば測定の誤差による影響かもしれません。

また、装具治療中はレントゲンを撮るどれくらい前まで装具をつけていたかによって、Cobb角が変わってしまうこともあるのでより誤差が生まれてしまう可能性があります。

レントゲンを撮る直前まで装具をつけていれば、Cobb角は小さくなりやすいですし、数日前から装具をサボっているとCobb角は大きくなりやすいです。

なるべく一定の条件でレントゲンを撮ることが大切になります。

そのため、医師によっては「診察の1日前から装具は外しててくださいね」などと指示があったりしますので、しっかりと守ってもらうことで正確に経過を判断してもらいやすくなります。

診察の度によく登場してくるCobb角ですが

5°以内の角度の変化にはあまり一喜一憂せず、「大きな変化はなく経過している」と捉えると良いと思います。

あとは主治医とコミュニケーションを取って、現在の状況を説明してもらうようにするといいですね💡

⚠️Cobb角とは、側弯カーブの大きさをみる指標です。レントゲンを撮ることで評価することができます。Cobb角は治療方針(経過観察で大丈夫か、装具をした方がいいか、手術も検討した方がいいかなど)を決める上でも重要な指標となるため、診察の度にレントゲンを撮ることも多いです。

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