毎回微妙に違うコブ角について

あれ?毎回微妙に違うコブ角の話

側弯症の診察では、レントゲンを撮ってもらうことが一般的です。

レントゲンを見て側弯症の進行の程度を見ているわけです。

そして、そのレントゲンに線を引いてCobb(コブ)角という角度を医師から伝えられることも多いかと思います。

「胸椎カーブ30°ですね、前回とほとんど変わりないですね!」

「胸椎カーブ20°、腰椎カーブ15°です。半年前と比べて進行ないですね!」

例えばこんな具合です。

でも、医師からコブ角を伝えられた時にこんなふうに思うかもしれません。

「あれ?なんか毎回レントゲン撮るたび微妙に角度が大きかったり、小さかったりしてる。。良くなってるの?悪くなってるの?どっち?😕」

今回のスタディ記事では、このコブ角について簡単に解説したいと思います‼️

診察の際の参考にしていただけると幸いです。


コブ角とは

そもそもコブ角とは?

側弯症の診断において背骨の曲がりの程度を数値で示す指標。レントゲン写真を用いた最も傾いているの椎体の上縁と下縁にそれぞれ引いた直線のなす角度のこと。側弯症治療の治療方針を決める上で重要な指標。

簡単に言うと、コブ角は弯曲の大きさを表しています。

側弯症の治療はこの弯曲の大きさによって大まかに決定されます。

⚫︎コブ角による治療段階

コブ角 20°以下
経過観察
 定期的な診察とレントゲン検査で側弯の進行がないかを確認する段階。側弯症は成長期に進行しやすく、成長が止まると進行しにくいといった特徴があります。医師はそれぞれ側弯症の方の成長段階や弯曲の大きさなどから進行するかしないかを判断し、治療方針を立てます。
コブ角 20°〜45°
装具治療
 オーダーメイドの硬性コルセットを用いて、側弯の進行を予防あるいは改善することを目的にした治療法。装具にはいくつか種類がありますが、どれも一日中装着することで効果が得られると言われています。
側弯症の装具
コブ角 45°以上
手術治療
 弯曲した脊柱をインプラント(スクリューやロッド)で矯正・固定し、側弯の進行を止めることを目的とした治療法。コブ角45°以上など比較的高度な側弯では、成長期が過ぎても徐々に進行する可能性があると言われており、手術することで将来的に問題が起きにくいようになります。
執刀する医師

このように側弯の大きさが治療方針を決める上で重要な指標となります。

なので、医師は診察の度に側弯の大きさ=コブ角をチェックしているというわけです。

ただし、このコブ角というのは意外と繊細なもので、どんなに慣れた医師が測定を行っても、多少の誤差が出てしまう可能性が十分にあります。

医師は診察前に撮影したレントゲン画像を見て、弯曲した脊柱に線を引いてコブ角を計算していますが、その引く線がわずかに変わるだけでコブ角は1〜2°変わるようなものなのです。

そのため、毎回レントゲン撮るたびに微妙にコブ角が大きかったり、小さかったりする」なんてことも起こります。

コブ角の誤差について

過去の研究を見てみると、コブ角は医師でも測定ごとに『±5°』の誤差が生じてしまう可能性があると言われています。

なのでざっくりと次のように考えると良いです。

6°以上の変化 → 実際に側弯が変化している可能性が高い
5°以内の変化 → 実際に側弯が少し変化している or 測定の誤差

前回診察時のコブ角と比べて今回のコブ角が6°以上大きい、あるいは6°以上小さい場合は実際にコブ角に変化があった可能性が高いと判断できますし、反対に5°以内の変化であれば測定の誤差による影響かもしれません。

また、装具治療中はレントゲンを撮るどれくらい前まで装具をつけていたかによって、コブ角が変わってしまうこともあるのでより誤差が生まれてしまう可能性があります。

レントゲンを撮る直前まで装具をつけていれば、コブ角は小さくなりやすいですし、数日前から装具をサボっているとコブ角は大きくなりやすいです。

なるべく一定の条件でレントゲンを撮ることが大切になります。

そのため、医師によっては「診察の1日前から装具は外しててくださいね」などと指示があったりしますので、しっかりと守ってもらうことで正確に経過を判断してもらいやすくなります。

まとめ

✅コブ角とは、側弯カーブの大きさをみる指標で、レントゲンを撮ることで評価することができます。

✅コブ角は治療方針(経過観察で大丈夫か、装具をした方がいいか、手術も検討した方がいいかなど)を決める上でも重要な指標となるため、診察の度にレントゲンを撮ることも多いです。

✅一方でコブ角は繊細なもので測定による誤差も生じやすいです。

✅コブ角は一般的に『±5°』程度の測定誤差が出る可能性があります。

診察の度によく登場してくるコブ角ですが、5°以内の角度の変化にはあまり一喜一憂せず、「大きな変化はなく経過している」と捉えると良いと思います。

あとは主治医とコミュニケーションを取って、現在の状況を説明してもらうようにするといいですね💡


コブ角がどのように測定されているか気になる方は、こちらのブログも参考にしてみてください💡

側弯症で重要な『コブ角』の測り方

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