そくわんの『診断』おとな向け

こんにちは!

今回は側弯症の『診断』についてです💡

医師がどのように側弯症を診断するのかについてまとめたので受診の際などに参考にしてください☀️

それではスタート✨


さて、早速ですが、側弯症はどのように診断されるのでしょうか。
基本的に、レントゲンの結果によって側弯症があるかないか判断されます。
側弯症「あり」「なし」の基準は【Cobb角10°】です。

Cobb角10°以上→側弯症あり、Cobb角9°以下→側弯症なしとなります。
Cobb角については以前のスタディにまとめてありますので、「Cobb角ってなんだって?」という方はぜひ読んでみてください。

» スタディ【Cobb角の測り方】はこちらをクリック

話を戻して、Cobb角が10°以上で側弯症ということがわかったら、医師は次に側弯症の原因を調べることがあります。

側弯症の原因には、先天性のものや、神経や筋の他の病気からくるものもあります。そのような影響がないかを調べるわけです。
では、側弯症の原因を調べるために、どのような検査をするのでしょうか?
一般的によく行われる検査にはCT検査、MRI検査、脳脊髄液検査などがあります。
CT検査はレントゲンよりも背骨や関節の形状が詳細がわかるため、生まれつきの骨の奇形背骨などの有無を調べることができます。

一方、MRI検査や脳脊髄液検査ではレントゲンでは写らない脳や神経の病気の有無を調べることができます。
医師は他の検査の結果も踏まえて確定診断を行います。

例えば、レントゲンではCobb角10°以上あり、CTでは背骨の奇形などはなく、MRIや脳脊髄液検査でも他の脳や神経の病気もなしであれば、「思春期特発性側弯症」という確定診断となります。

もし、CTで生まれつきの背骨の異常が見つかれば「先天性側弯症」という確定診断になることもありますし、MRIや脳髄液検査で他の脳や神経の病気などが見つかれば「神経筋原性側弯症」という確定診断になることもあります。

特に神経筋原性側弯症の場合は、側弯症が他の病気によって引き起こされているという状態なので、側弯症を引き起こしているそもそもの病気の治療についても考えていく必要があります。
少しややこしい側弯症の名前や原因については、こちらも以前のスタディにまとめてありますので参考にしてください。

» スタディ【そくわんの『基礎知識』おとな向け】はこちらをクリック

» スタディ【そくわんの『基礎知識』こども向け】はこちらをクリック

診断までのおさらいです。

病院に行くまでのよくあるパターンは学校検診などで指摘されるケースです。

そして、整形外科でレントゲンを撮りCobb角が9°以下であれば「側弯症なし」、Cobb角が10°以上であれば「側弯症あり」となり、CTやMRIなどの他の検査を行い側弯症の原因も含めて確定診断されるいった流れとなります。
最後におねがいです。

側弯症の治療においても【早期発見】が非常に大切です。

学校検診で指摘があった場合や親御さんが背骨の曲がりに気付いた際には、なるべく早く病院を受診して欲しいのです。早期発見が治療開始の早さにつながることで、側弯の進行予防を図りやすくなります。

親御さんの仕事・家事の忙しさや、お子さんの学校や習い事の予定など様々あると思いますが、「早めに行ってて良かったね!」となるように、病院受診を優先してもらえたらと思います💡
最後の最後に、もうひとつおねがいです。

側弯症は基本的にCobb角10°以上で診断されますが、9°だから絶対安心というわけではありません。

側弯症は成長期に進行しやすいので、医師に次の受診予約をとられた場合や親御さんが背中の異変に気がついた場合は、必ず病院に連れて行ってあげて欲しいです😌


今回は側弯症の『診断』についてまとめました。

診断までの流れを少し知っていると病院受診の際に安心ですね!

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