今回のスタディブログは側弯手術の入院の際に持っていくと便利なアイテムについてです!
こちらの内容は、側弯手術を経験された先輩方20名へのアンケート結果となります💡
では早速、回答はこのようになりました‼️
アンケート結果
これらの中でも、多くの先輩方がオススメに挙げていたものをまずご紹介します‼️
経験者が選んだ王道の必須アイテム

○前開きの衣類○
手術後は傷の痛みなどで腕が上がりにくかったりと、かぶりの衣類は着脱しにくくなります。
そんな時でも前開きの肌着やシャツなどであれば楽に着脱できて便利です。
術後は発熱もすることが多く、汗もよくかきますので何度も着替える可能性があります。
前開きの衣類を使うことで少しでも痛い思いをせずに着替えられると体の負担も軽減します。

○ストロー付きペットボトルキャップ○
手術直後は特に横に寝ている時間も多くなり、毎回わざわざ体を起こして水分を取るということがかなり大変です。
そんな状況でも寝ながら飲めるストロー付きのペットボトルキャップがあれば便利です。
座っている時間が長くなってきたら、普通のストローをペットボトルに挿して飲むもOK。
座ることができても、コップを傾けて上を向くことはしんどいこともあり、普通のストローは少なくとも持っていくのをお勧めします。

○ベッド柵に掛けれるポーチ/かご○
ベッドの周囲には移動式のテーブルが用意されることが多いですが、病院からもらう書類などで意外とすぐにテーブルいっぱいとなってしまったりします。
また、食事の時はそのテーブルに配膳されるので、食事の度にテーブルを綺麗にするのは大変です。
そんな時に活躍するのがベッド柵に掛けれるポーチやカゴです。
サッと取り出したいものなどを入れておくのに便利ですし、テーブルに物が散乱せずストレス軽減につながります。

○持ち手の長い靴べら○
術後はコルセットもしており、体を屈めることができません。
スポッと履ける靴であれば良いのですが、そうでない場合は、体を屈めなくても足元まで届く持ち手の長い靴べらがオススメです。
意外と入院中は、トイレ・シャワー浴・検査・リハビリ・面会・食後の食器類の片付け・コンビニに買い出し、などなど、何度も靴の脱ぎ着が必要となります。
持ち手の長い靴べらを使えば、その度に体を屈めてしまうという心配がなくなるので、安全面もバッチリです。
退院後も自宅で使用する機会が多いと思うので入院前から準備しているといいですね。
この4つは便利という声が多かったアイテムです。
何を持っていけばいいか悩んだ時はとりあえずこの4つのアイテムを準備するといいかもしれません。
他にも便利だったというアイテムをカテゴリー別にご紹介します。
衣類関連の便利アイテム

○使い捨てショーツ○
入院中は洗濯物を行うことが大変だったりします。
家族の方に自宅で洗濯をお願いできる状況であれば良いのですが、なかなかそうもいかない場合は、使い捨てのものを活用するのもひとつの手です。
使い捨てショーツを活用すれば、洗濯の手間が省ける、衛生的、退院時の荷物を減らせるなど便利です。
○カップ付きキャミソール(締め付けがないもの)○
○シームレスショーツ○
側弯手術では主に背中に傷ができるため、肌に直接触れる下着類はなるべく締め付けがなく、肌への刺激が少ない素材のものを選ばれている方が多いようです。
また手術直後は発熱することも多く、通気性が良く、蒸れにくい素材のものを選んで持って行くことがオススメです。
○スリッポン(楽に履ける靴)○
スリッポンとは、靴紐や金具などの留め具がなく、足を滑り込ませるだけで履ける靴のことです。
足元に手を伸ばさなくても履けるスリッポンは、術後で体を屈めにくい状況でも楽に履くことができます。
退院後も使用されている方もおられるので、一足だけでも準備しておいたらいいかもしれません。
○大きめのブランケット○
病院にもよりますが、病院の布団は重たく感じることが少なくありません。
使い勝手が良くないと思うかもしれないので、そんな時は大きめのブランケットなどを持参しておくと安心です。
手術直後は発熱したりと体温の変化もあるので、ブランケットで細かく調整できると便利だと思います。
飲食関連の便利アイテム

○普通のストロー○
ストロー付きのペットボトルキャップが手術直後はオススメですが、体の痛みも減って、座れるようになってきたら普通のストローでも比較的楽に飲めるようになります。
ストロー付きのペットボトルキャップとは異なって、使い捨てにすることもできるので衛生面的には非常に優れています。
○ふりかけ○
病院食が口合う合わないの問題は個人差が大きいと思いますが、ふりかけに限らず、普段食べ馴染みのあるご飯のお供や好きな調味料などがあれば、より美味しく食べれるかもしれません。
思春期の側弯手術であれば、手術直後を除いて基本的に食事制限などはないことが多く、食べられるものはしっかり食べて、体力つけることも大切です。
実際に何を食べても良いかは、必ず病院スタッフに確認するようにしてください。
アメニティ系の便利アイテム

○使い捨て歯ブラシ○
ストロー付きのペットボトルキャップが手術直後はオススメですが、体の痛みも減って、座れるようになってきたら普通のストローでも比較的楽に飲めるようになります。
ストロー付きのペットボトルキャップとは異なって、使い捨てにすることもできるので衛生面的には非常に優れています。
○ドライシャンプー○
ドライシャンプーは賛否が分かれるところでした。
手術直後はシャワーを浴びることができないため、ドライシャンプーを使うことで「スッキリした」、「気分転換になった」との意見がありました。
一方で、「使い慣れていなくてシャンプーしにくかった」、「初めて使って、かゆみが出てしまった」との意見もありました。
入院中に使用してみたいという方は、事前に家で使ってみて自分に合っているか様子を見てみるといいと思います。
○バスマット○
病院によっては、個室のシャワー室にバスマットが用意されていない場合があるようです。
個室に入る予定であれば入院前に病院側でバスマットの用意があるか確認しておいてもいいかもしれません。
生活サポート関連の便利アイテム

○滑り止め付きトング○
○マジックハンド○
下に落ちた物を拾ったりするのは、術後だと意外と大変になります。
そんな時に体を屈めなくても、手を伸ばさなくても物が取れると便利なことがあります。
実際のアンケートの回答では、マジックハンド派と滑り止め付きトング派のどちらもおられました。
機能的には似たり寄ったりなので、あとは操作感の好みの問題のような気がします。
○ソックスエイド○
術後は痛みや脊椎を固定したことなどで、体を屈めにくくなることがあります。
体を屈めにくくなることで困る動作のひとつが靴下の着脱です。
靴下を履くのを助ける自助具にはソックスエイドと呼ばれるものがあります。
市販品もありますが、クリアファイルとタコ紐など安いものを使って手作りすることも可能です。
○柔らかめのクッション(ぬいぐるみ)○
手術直後は体を起こすことが大変で、仰向けや横向きに寝ていることが一時的に多くなります。
仰向けでも横向きでも同じ姿勢を続けていると体が辛くなりやすく、定期的に姿勢を変えることで少し楽になることがあります。
姿勢をこまめに変える中で、横向きの背中にクッションを入れたり、仰向けの膝下にクッションを入れたりすると体勢が整いやすくなります。
普段使っているクッションやぬいぐるみがあると気持ち的にも少しリラックスできるかもしれません。
その他の便利アイテム

○ポケットWiFi○
病院で動画や映画などを観たい時には強い味方のポケットWiFi。
○有線イヤホン○
大部屋ではテレビを視聴する際は基本的にイヤホンの使用を求められます。
ワイヤレスイヤホンは対応していない可能性がかなり高いので、有線イヤホンが必要となります。
○耳栓○
大部屋は共同生活となるので、同室の方の生活音やいびきなどが気になる可能性があります。
簡易的ではありますが、耳栓で対策などもいいと思います。
○ゴミ箱○
病院によっては、大部屋にはゴミ箱が設置されておらず、廊下まで捨てにいかないといけないところもあるようで、小さなゴミ箱を持って行きましたという方がおられました。
入院前に病院スタッフに聞いておくと安心ですね。
○パズルや塗り絵○
体の痛みや術後のしんどさも軽減してくると、入院生活がとても退屈に感じることがあります。
普段はあまりしないかもしれませんが、黙々と作業できるものを準備していると退屈しのぎになっていいかもしれません。
術後ではあるので、連続で長い時間にわたって作業はせずに、休憩取りながら行うように注意してください。
NG!?な持ち物
最後は、あまりオススメしない持ち物の紹介です。
○高価なもの○
病院のセキュリティはしっかりしていることが多いですが、あまり高価なものを持っていくことはオススメしません。
安価なもので代用できるのであればなるべく安価なものを持っていくようにしましょう。
基本的に大部屋にも鍵付きの貴重品入れが用意されていますが、サイズが小さく、スマホやお財布を入れるといっぱいになってしまうことも多いです。
入院中はシャワーや検査・リハビリなどで部屋を留守にすることも度々あるので、なくなるのが心配なものは極力少なくするといいと思います。
○かかとのないスリッパやサンダル類○
○樹脂製サンダル(クロックス等)○
入院中の靴に関してですが、側弯症の手術後は背中の痛みなどから足にも力が入りづらく、転ばないように注意しながら歩くことが大切です。
かかとのないスリッパやサンダルは足元が安定せず転倒のリスクが高まるのでオススメしません。
また、クロックスのような樹脂製サンダルもその材質からつま先が引っ掛かり、つまずきやすいので入院中の使用は避けた方がいいです。
病院によっては、これらの履物は控えるようにと案内があるかもしれません。
○音の鳴るおもちゃ類○
普段遊んでいるおもちゃなどがあると入院中も少し気がまぎれていいと思います。
ただ、音は鳴るようなおもちゃ類は周りの方が気になるかもしれません。
極力静かに遊べるおもちゃを選んで持って行くとGOODです。
入院の準備物に困った際は、ぜひ参考にしてみてください。

病院から配布される入院書類に【持ち物】が書かれている場合もあります🔍
記載がなければ入院説明の際に病院スタッフに聞いてみるといいかもしれません💡