Scoliosis Awareness Month ー 側弯症啓蒙月間という活動が現在行われています。
SNS上で「#scoliosisawarenessmonth」、「#scoliosisawareness」などのハッシュタグが付いた投稿が多くされています。
今回のスタディでは「Scoliosis Awareness Month」がどのような活動なのかを見ていきます。
★Scoliosis Awareness Monthの始まり
Scoliosis Awareness Monthは2008年にアメリカでスタートしました。
2008年、ペンシルバニア州のアリソン・シュワルツ議員は『毎年6月を患者のケア、スクリーニング、プライバシー保護に関する教育と啓発の月間にする』との声明を出し、これを受けて、「National Scoliosis Foundation」という側弯症の支援を行う非営利団体が中心となって、側弯症の啓蒙活動が本格的に開始されました。
徐々にアメリカ全州に広がりを見せ、2010年ごろには各州で独自のイベントや啓蒙活動が活発化してきます。
「National Scoliosis Foundation」の他にも、「Scoliosis Research Society」という側弯症研究・教育・治療の発展を目的とした専門学会や、「Curvy Girls Scoliosis」という側弯症当事者の女性によるコミュニティ団体などが積極的に関わっています。
アメリカで始まった活動でしたが、2020年ごろからカナダ・イギリス・オーストラリアなどでも活発に啓蒙活動がされるようになっています。
この活動は、地域活動・イベントのオフラインやSNSなどのオンラインにて様々な形で、側弯症患者・その家族・医師・医療機関・関連企業など協力して実施されています。
特に現在は、SNSでの啓蒙活動が盛んで、様々な投稿を目にすることができます。
★Scoliosis Awareness Monthの目的
Scoliosis Awareness Monthは、毎年6月に実施され、側弯症の医学的知識や早期発見の重要性を啓発すること、そして地域社会における認知度を向上させることを目的としています。
◆主な目的
1. 一般の人々への啓発
・側弯症がどのような病気かを知ってもらう
・外見に現れにくい障害であることを理解してもらう
2. 早期発見の重要性
・学齢期の子どもに多いことから、学校や保護者に早期スクリーニングの重要性を伝える
3. 当事者への支援
・装具療法や手術などの治療を受けている患者に寄り添う
・孤独や不安を抱える子どもや家族への支援
4. 医療機関や研究への注目
・専門医による治療や最新研究の普及を促進
・装具・手術技術の進歩や質の向上にも関心を寄せる
★日本での広がり
日本では、国や自治体の主体的な取り組みはまだないようです。
医療機関や患者会の一部の働きかけ、個人のSNSでの発信が一部で行われているのが現状です。
一方で、日本では学校健康診断の一環で、運動器検診が実施されています。
その中では側弯症をチェックする項目もあります。
運動器検診は側弯症の早期発見に大いに役立っていますが、それでも、この検診だけでは側弯症を見落としてしまう可能性もあり、まだまだ課題が残されています。
実際に、親御さんが子供の側弯症に気がつくことも決して少なくありません。
側弯症に対する社会の認知度が向上することは親御さんが早めに気がつくキッカケともなります。
そういった意味でも今後日本においても、アメリカや他の国に追従する形で「6月は側弯症啓蒙月間」としてのキャンペーンが積極的に行われていくことに期待したいです。

毎年、投稿している側弯症の有名人たちもいます👀‼️
側弯症の有名人はスタディブログで紹介しています。ぜひ読んでみてください✨
皆さんの発信もきっと、社会の認知度を高めるキッカケになります👀
XでもInstagramでもPalmTreeでも、投稿しやすいSNSでいいので、ぜひ発信してもらって、共感できる仲間と繋がれること願ってます🙏✨